「葉枯らし」とは、伐採現場で木材を予備乾燥させる処理の事です。 主に杉の木に行います。 杉は伐採直後は株から樹液が流れ出てくるほど水分を多く含んでいます。 そのため、伐採現場で根株を切り離したら、枝葉を付けたまま穂先を山側に向かって倒し、6ヶ月前後放置しておきます。 そうすることによって枝葉を通して水分を発散させ、自然乾燥をある程度施しておきます。 葉枯らしを行ない予備乾燥することによって、黒芯材(赤み部分が黒い材)の渋が抜けて、吉野杉の特徴である淡紅色になります。 吉野杉の評価の基準としては色と目合を重視されているため、杉の高齢木については、必ずこの渋出しが行われています。 この時、澱粉含有量も減少するため、青変菌やキクイムシの被害も減少します。 ほか、重量が軽くなるため伐採現場からの出材作業の負担が軽減されてコストの低下に繋がるなど、たくさんのメリットがあります。 |