T フローリング施工の準備編 |
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施工方法は、その現場での建て方の状況※1や、リフォームか新築かなどにより大きく変わってきます。 例えば一戸建て住宅とマンションでは、かなり変わってくる部分がありますから、まずは敷設予定現場の下調べをしっかりしましょう。 施工場所の床下の状態がどうなっているか? 床面と敷居までの高さをどれほどに調整するか? 防音処理はどの程度必要か?・・・などなど、状況に合わせて結構たくさんチェックしておく事項があります。 それに合わせて、注文する部材の寸法や数量も決めていく事になります。 リフォームの場合は、可能であれば既存の床を一部めくるなどして、状況をよく観察されてから必要部材の購入を決められたほうが、無駄が出ないと思います。 |
※1 地域的な条例や集合住宅での規約、立地条件、施工者の考え方等も含みます。 |
床下の換気処置 |
まずは床下の防水・換気処置を完全に施しておいてください。 床下換気は現在の建築基準法で、外部床壁部に長さ5m以下ごとに300u以上の換気口設置とされています。 こういった床下換気の対策が充分でないと、多湿になってしまう事があり、その影響で建築物に諸々の問題が発生する可能性が出てきます。 その時、床材が無垢材の場合、施工後に“アバレ”等の原因になってしまう事がありますので、充分注意してください。 新打設のコンクリート床下であれば、3週間以上の養生期間※2をとり、充分にコンクリートの水分を揮発させてから施工してください。 |
※2 乾燥が進みにくい冬場や梅雨時は、一ヶ月以上の養生期間が必要と言われています。 |
搬入・保管方法 |
フローリング材と関連部材の荷受後は、水のかかりやすい場所、湿気の多い場所、直射日光のあたる場所での保管は避けてください。 現場に搬入されるタイミングとして、屋根・囲いが出来ている状況になってからのほうが良いです。 比較的長期間の保存(数ヶ月)になりそうでしたら、材の反り防止として三本以上のリンギ※3の上に、水平になるよう並べ置いてください。 施工現場がマンションなどの上層階である場合、気を付けなければならないのが搬入方法です。 上階への手運びは大変なので、そういった場合はエレベーターを使用する事になりますが、通常は2mほどの長さの材しか積込めませんので、それらを考慮して注文材の長さ寸法などを考えておく必要があります。 |
※3 リンギとは、鉄道の枕木のように、地面から製品を少し浮かして置くための台の事です。 この場合のリンギは、同じ厚み(高さ)に揃える事ができれば、理想的です。 |
施工の前に |
無垢材の性質上、現場環境に馴染ませるという意味で、開梱し空気が通る状態で1〜3日ほど置くのが望ましいと言われています。 その際、フローリング材を“木調合わせ”や“仮並べ”して、色調や木目のバランスが取れるように、張り方の配置を考えると、さらに綺麗に仕上げる事ができます。 |
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